こんにちは!12月も下旬に入りましたね、ニシダです。
今年もはや年末・・・ 個人的な意見ですが、本当にあっという間だった気がします。
さて、そんな中、あるお客様を訪問し、現場調査をさせていただきました。メーカーの改善のプロフェッショナルに同行していただき、工場全体を見せていただきました。
製造業のお客様で、ライン横には原料や油の飛び散りが見受けられました。
物を作るうえで、原料こぼれ等は仕方ない、と見るのか、こぼれないようにどう対策するか、と見るかは企業様によって異なると思いますが、トヨタ生産方式の考え方は後者となります。トヨタの工場でも、鉄板をプレスした後に出る「切り粉」とよばれる鉄の切りカスに悩まされていたといいます。毎日掃除してもたまってしまう。しかし、それを当たり前ととらえず、どうすれば床にこぼれなくできるかを徹底的に考えました。切り粉の排出口の形を変え、切り粉を運搬する台車にぴったり合うようにする工夫、毎日の保全活動で汚れの箇所が見えるよう、工場マップに床の汚れ状況を落としこみ、点検項目とする等です。
このような取組みの結果、今のトヨタの工場では、床面に切り粉こぼれや油もれはありません。
さらに、この取組みは関連企業にも波及し、トヨタ生協では、生鮮食品の加工場の床は濡れているという常識を覆し、床を濡らさない活動をしているそうです。
床面は汚れるものという視点を変え、床面を汚さないためにはどうしたら良いか?という見方をされてみてはいかがでしょうか。
PR